エンゼルギアをそれっぽくするTIP集

概説

 これはエンゼルギア、あるいはより広範に戦争・軍隊を扱ったTRPGを「それっぽく」飾り立てて、より楽しくしよう、という趣旨に基づいて書かれた文章です。
 真面目に戦争論とか政治論を語ったものではありませんし、「戦争物・軍隊物はかくあるべし、さにあらず物は排除すべし」とかいうつもりもありません。
 FPSを点と丸だけで描くのではなく、リアルなグラフィックやサウンドで飾るのと一緒です。ゲームの本質は「楽しむ事」であり、「それっぽくしてその楽しさをより増幅しよう」という意図で「リアリティ」や「臨場感」を追求する事は大いに推奨しますが、それが元で楽しみを損ねるような事がない事を願います。

基礎知識編

軍隊物っぽくする

軍隊ってどんなとこ?

 このへん、詳しい方に言わせたら殴られそうな暴論になるのですが、一言で言うなら、戦う……戦争をする為の組織、と言っていいでしょう。
 エンゼルギアは戦争物というより怪獣物であるという前提はあるのですが、戦争というのは基本的には、限られた資源で互いに最大の成果を目指して行う暴力行為です。
 豊かな国ならば大量の資源を投入する事が出来るでしょうし、そうでないならば揃えられる限りの資源で「譲れない一線」を護るために戦う事になるでしょう。
 そして当然ながら、資源はその多寡に関わらず有限ですので、効率的な運用が求められます。
 ですので軍隊は、理想化された一面を一言で言えば無駄を嫌う組織なのです(戦争そのものが無駄であるとか、そういう議論はここではしません)。
 
 とはいえ、戦争には膨大な物資・人員・情報が必要になります。それらを個人あるいは少数の人間が掌握する事などとても不可能であり、それを総合的に最大限生かすために切捨てられてしまう部分(=必要悪として発生する無駄)は間違いなく存在してしまいます。
 更に言うなら、軍隊というのは膨大な物資と人員が集まるところです。物資を支えるのは富であり、色んな人間がいれば全てが賢明で清廉潔白とは限らないのが世の中です。ですから、理想的な軍隊という物があれば、兵士や将校達は皆真面目で正直で勇敢であり、目的のために例外なく一丸となって最大限の威力を発揮するのでしょうが、現実はそうではありません。
 組織として、軍隊はそうした無駄や腐敗を排除しようとしますが、全てを排除する事は出来ません。そうすれば軍隊はその資源の大半をそれに費やす事になり、目的を果たす上で最大の無駄となってしまうからです。
 先ほど理想化された軍隊の事を、無駄を嫌う組織と言い表しました。しかし実際の軍隊は最大効率を目指すために無駄という安全係数を敢えて残した組織である、と言えます。

所属・階級にこだわる

 軍隊というのは例えるなら一つの生き物です。
 脳の代わりに手足が独自に物事を考えたりせず、また心臓で物を消化したり耳で物を見たりする事がないように、部署はそのそれぞれに役割があり、それ以外は基本的に行いません。
 また、足が疲れたと情報を送って脳が座る事はあっても、足が脳に命じて座らせる事がないように、命令系統は徹底しており、それが逆転したり、(怪我や病気によるトラブル以外で)混線して関係ない命令が関係ない部位に伝わる事もありません。同様に軍隊でも、下から上に判断材料となる情報や進言が為される事はあっても、命令が下から上に流れる事はありません。
 
 役割分担を表すのが所属であり、命令系統を機能させるのが階級です。
 現場レベルの限られた情報で所属を安易に踏み越えて行動をすれば、結果として全体に大きな被害を与えうるのです。
 自分自身の命ですら、軍隊にとっては資源であり財産であり、好き勝手に動かすべきではない……それを叩き込まれているので、軍人達は所属を大事にします。
 さて、軍隊は無駄を嫌う組織ですから、どこに所属していようと、自分の隊は必要不可欠なパズルのピースです。ですから兵士は基本的に、自分達の隊を誇り、そしてそれは自慢や他の隊への悪口という形で発露します。これは時に深刻な対立になったりもするのですが、ゲーム内においてはそれが理想的に昇華した形である「発破の掛け合い」と「ツンデレプレイ」と解釈するといいでしょう。お互いを奮起させる為に罵りあい、戦場では互いを信じて背中を預け合う、というのも乙なプレイです。
 
 階級もまた、偉い偉くないとは違う次元でとても大事なものです。ほぼ絶対であると言ってもいいでしょう。
 これは続く命令の項で解説します。階級は誰がどれほど偉いのかなどという低次元の概念ではありません。自分が誰に命令しなければならず、また誰の命令を聞かねばならないか、を明確にするための道具なのです。
 しかしまた、誤解を受けやすい概念でもあります。どんな軍隊にも権威崇拝に走った輩はいるものです。そういう「間違った軍人」を出すのもまた、軍隊物をかっこよく演出する上で美味しいのではないでしょうか。
 
 余談になりますが、階級が同一であっても命令系統の優先順位が同じであるとは限りません。というより、異なるのが普通でしょう。別の命令系統で同程度の権限、というのは構いませんが、同一の命令系統内に同程度の権限を持つ者がいるという状況は非常に危険です。例えば部隊内に大尉が二人いて、二人とも同程度の重みで別々の命令を出したらどうなるでしょう。隊は混乱し、組織立った活動を行う事が出来ません。まさに"船頭多くして船山に上る"です。山に上るくらいならいいですが、戦場でそうなった部隊が行き着く先は地獄でしょう。
 戦場では何があるか分かりません。指揮官が死んで、次席の士官が複数いる、というような事も大いに起こりえます。あるいは、そのような部隊の残存兵が現場判断で複数纏まって、臨時に隊を編成するなどという事もあるかもしれません。そのような時の為に、軍隊内では同一の階級内でも咄嗟の時に指揮権を得る人物を決めるメソッドが確立されています。様々な方法があるのかも知れませんが、基本的にはその階級に任官した時期の早い者を「先任」と言って、同一階級内で一段上に置くのが普通です。
 

命令にこだわる

 軍隊は命令で動きます。
 先の項でも述べたのですが、軍隊というのは一つの生き物であり、役割分担が徹底していて、それぞれが把握している情報もまた異なります。
 前線で戦う兵ならば、どの方向に弾はどこから飛んできているか、自分の銃に残弾はどれほど入っているか、気候はどうか、などというリアルタイムの末端情報を常に最新に保つ事が出来るでしょう。が、別の戦場がどうなっているか、兵站はどうか、諸国との外交はどうなっているか、などという情報はなかなか入ってきません。
 反対に作戦本部は、兵士一人一人が置かれている状況などは分かりませんが、どの部隊がどのあたりに配置されていて、今後どのように動くかというような事は敵味方含めて総合的な情報を把握しているはずです。
 どちらの情報が大事でしょうか?
 結論から言ってしまえば、大勢で時間を掛けて考えた方が最善の方法を得られる可能性は高いでしょう。ですから、可能でさえあるならば、全ての事を作戦本部に判断を委ねる事が出来れば万事解決なのですが、いくら通信体制を強化しても、情報が伝達し理解・実行されるまでにはタイムラグがあります。
 ですから、答えはどちらも大事です。兵士一人一人が瞬間の判断を誤れば命がありませんし、作戦本部が総合的な戦況を把握していなければ、適材を適所に配置する事が出来ません。
 
 兵士達は基本的に、上層部の指示を最善であると信じ、そうやって初めて自分の目の前の問題に集中する事が出来ます。
 そんな信頼を受ける上層部もまた、趣味や道楽で指示を出す事は出来ません。軍を軍として機能させているのはつまるところ、信頼関係であるからです。兵士達が文字通り命懸けで戦うのは、命令が最善であり、そうする事で戦いを有利に導き、ひいては友軍や家族・友人達の益になると信じているからです。
 「命令」というのは神聖なものです。一つの命令で物語が一本生まれるほどに。不可解だったり不可能だったり理不尽だったりする命令……たかが言葉一つを巡って、大の男達がうんうん頭を悩ませるプレイも戦争物ならではでしょう。
 
 さて、ここまでで「命令」が出す側にも受ける側にとっても神聖なものであり、軽々しく扱っていいものではない事は分かったでしょうか。
 次によく出てくる「美味しい問題」として、「責任の所在はどこか?」について説明します。
 結論から言ってしまえば、下記の通りです。
・命令を実行した結果不利益が発生したら、それは命令を出した者の責任。
・命令を実行しないで不利益が発生したら、それは命令を受けた者の責任。
 例えば「右に行け」という命令を出し、それが間違いだったら、それは命令を出した人間の責任です。同様に「右に行け」という命令を受けたのに、左に行って穴に落ちたならそれは命令を受けた人間の責任です。
 ですから、よく友軍見殺しとか焦土作戦とかの残酷な指示の最後におまけでつく「命令だぞ」という台詞は、実は優しさの演出です。命令が命令なのは当たり前の話であり、良心の呵責を少しでも和らげるために「君は軍人の義務を果たしただけで、悪いのは命令を出した自分なんだよ」というジェスチュアなわけです。
 
 前項で階級の説明が半端でしたが、ここで補足します。
 命令は常に上から下に流れます。下からの情報のフィードバックや進言によって命令が変化する事はあっても、命令が上から下に流れる事はありえませんし、間をすっ飛ばしてずっと上からずっと下に伝わる事もありません(階級的に大きく離れていても、直属であるなら直接命令される事はありえます)。
 上から順を追って通達される命令ですから、目的と期限と大まかな方法しか伝えられない事があります。これをどうやって実現するかは命令を受けた人間が考えるわけです。例えば上から順に、「この地域における航空戦力を最大限運用出来るようにしろ」という命令を受けて、「この空軍施設を潰そう」というように判断し、それぞれ「こういうルートで侵入し空軍施設を爆撃しろ」「攻撃機部隊が侵入できるように作戦空域を制圧しろ」という具合に命令を出す感じです。さらに人選やフォーメーションなどはその命令を受けた部隊が自分で考える……というわけです(勿論、空軍のようにコストの嵩む部隊運用は作戦内容が全て決まっている方が多いでしょう。いい加減な命令が下されるのは現場レベルで迅速な決断が迫られる場合です)。
 このあたり、TRPGではマイナスになりうる要素です。相談がセッション中に占める楽しさの度合いというのは決して無視できるものではありませんが、相談する余地のある命令などというのはそうそう無いですし、PC間でも階級が分かれていれば肩を並べて相談~というわけにはいかないからです(上官がアイデアを出せと命令すれば、相談くらいは出来るでしょうが)。ここだけはある程度無視してしまうか、部下の意見を求めすぎるダメ上官をプレイするなどの工夫が必要になるでしょう。

 ところで、独断専行、という言葉が(日本帝国の)軍隊でどう使われていたかご存じでしょうか?
 今でこそマイナスの意味合いしかないこの熟語ですが、これは当時大いに奨励されていた行為でした。
 戦闘中、命令が途切れたり遅れたりする事は大いにありますし、命令が通達されるまでに状況が変化してその命令が最善でなくなっていたりするのはよくある事です。そんな時、独自の判断で勝手に行動し、最大の成果を目指すのが「独断専行」です。現代日本語の感覚で言う「独断専行」の事は「独断専横」と呼び、明確に区別していました。
 

平等にこだわる

 意外に思われるかも知れませんが、軍隊というところは基本的に平等です。
 食事などが、野戦食と基地で出されるそれで差があるのは仕方がない事ですが、人一人の命は基本的に等価です(これは軍内部での話です)。
 そして、これは優しい事のようですが、実際の所一番残酷な決断に繋がる考え方なのです。

 一人と三人の命ならば、迷わず三人を取ります。命は等価ですから、三人の命は一人の命の三倍の価値があるからです。
 しかしその一人が欠ける事で50人の被害が出るとしたら、51:3ですから、切捨てられるのは3の方です。
 ならばその3人を失う事でもっと大きな被害が出るのではないだろうか…?

 命は等価ですが、目の前の状況だけで考える事が出来るとは限りません。
 ですから、この手の判断は基本的により上位の命令系統に委ねられ、判断する者は大事な友軍の兵士を切り札として切ってしまうのですから、必死に考えます。
 いずれにしても残酷なこの決断を、涙を堪えながら実行する……というのも熱いですが、FEARゲですから、PC1が才気煥発して両方助ける……というのもまたアリでしょう。
 周囲のプレイヤーはそれを当然の事と受け止めずに、奇跡が起きたと驚くふりをしてあげてください。それもまた優しさです。
 

信頼度にこだわる

 軍隊というのは、賭けを嫌うものです(兵達が余暇に賭け事をするのは別です)。
 万に一つ100の成果を得るかも知れないが、大抵は0を得る…という作戦をとるくらいなら、確実に50の成果を得られる作戦を好むでしょう(それを実行するかというのはまた別の話です)。
 弾が出れば100ポイントのダメージを与えるが出ないかも知れない…という武器よりは、確実に弾が出て50ポイントのダメージを与える銃の方が兵器としては優秀です。
 
 もちろん兵器というやつは、民生品とは比較にならない高スペックを、民生品とは比較にならない過酷な状況で運用する物ですから、驚くほど故障が多く、そういう意味ではバランス>信頼度という現実があるにはあるのですが、それでも軍人が好むのは「確実性」です。
 シュネルギアは高価な新型ではありますが、所詮は運用経験の少ない実験機モドキであり、動かしているのは頼りないガキどもであり、天使化などという暴走の危険をはらむ欠陥兵器です。
 そんなガラクタに頼らざるを得ない現状を嘆く軍人は多く、またそれを運用するPC達に不信感を募らせる兵士も多いはずです。そのネガティブな感情を受けるにせよ発するにせよ、軍人の「確実性を好む」という性格は美味しいフレーバーになるでしょう。
 
 信頼度が問題になるのは、何も個々の器材だけではありません。
 作戦計画も、あまりタイトで危なっかしい案は(どうしても発生してしまう物ですが)嫌われますし、投入戦力なども想定ギリギリではなく、出来るだけ大量投入して「確実に成果が出る」方を尊びます。

軍隊物っぽくなくす

軍隊の常識は常識か?

 結論から言えば、断じてノーです。軍隊というのは、世界(いわゆる地球とか宇宙とかそういうものではなく、観念的な物です。我々で言うなら、ごく当たり前に享受している日々の生活の事だと考えていいでしょう)を護るために存在する、非常識で非人間的な組織なのです。
 ですから軍隊でごくごく当たり前の事とされている事柄は、世界から見れば非常識極まりない事柄です。
 
 戦争物をプレイする上で、軍隊内部が軍隊の空気であるというのはとても大事な事ですが、また同時に、それが軍の外では異質な物である、という空気も同様に大切でしょう。
 この手のゲームをプレイするなら、大体の場合PCは全員軍人でしょうから、軍人ぽくプレイしていれば充分です。その上で外の世界との「ズレ」を感じるプレイなんていうのも乙なものです。
 まぁ、出来ないという方は型破りな軍人をやるというのもいいでしょう。厨二っぽいプレイをするなら、普段非軍人ぽく構えていざとなると誰より軍人ぽく振る舞う……というのがステレオタイプになるんではないでしょうか。
 

人間臭くする

 先ほども言いましたが、軍隊というのは人間臭くない組織です。
 が、しかし同時に、間違いなく人間の集まりであり、人間の本質が剥き出しになる極限状態の連続です。
 鉄面皮と渾名される軍人も、自分のミスで死んだ戦友の残骸を前に涙をこぼすかも知れません。
 軍人の鑑のような人物でも、納得の出来ない命令というものはあるでしょう。
 周囲が真面目一徹に任務に励むのをいい事に、資材をちょろまかしたりして私腹を肥やす輩だっているはずです。
 
 軍隊物は、戦争をする話であると同時に、基本的には群像劇です。
 「色んな人間がいる」というただそれだけでも、軍隊物はその精彩を帯びてくるでしょう。
 
 

データ編

PC達の所属

PCの所属する軍隊

 PC達の所属はヤシマです。統一帝国は軍組織こそ一部残っているものの、本国は消滅して久しく、一応は亡命政府もあり、客将として認められる立場の者もいますが、基本的に「統一帝国人」という言葉は情緒的な物であって、矜持や誇りを示す事はあっても、その人間の立場を示す事は出来ません(少なくとも戦況が好転し、好ましい方法で収束するまでは)。
 しかしながら、PC達が所属する瑞穂基地の管轄は統一帝国空軍のそれであり、PC達が運用するシュネルギアの帰属先は統一帝国軍第13実験部隊です。
 この時点で軽くルールブックを閉じたくなるような複雑な状況なのですが、これはじゅんいっちゃんの趣味と、大戦の複雑な経緯と、シュネルギアの重要性が絡み合った結果と思って諦めて下さい。
 ルールブック48pも参照して下さい。……とはいえ、シナリオの都合もありますし、セッション中のでっちあげなどからルールの記述と食い違ってしまっている部分もありますから、ルールブックを全面的に正しいとは考えないで下さい。また同様に、一人でGMをやっているわけではありませんから、ここでの記述と食い違う可能性もまた理解していて下さい。
 
 第13実験部隊の所属は統一帝国親衛隊ですが、その活動自体はヤシマ各軍、統一帝国空軍と連携しあい、様々な思惑が絡み合っています。
 隊の覚えがよろしくないのはヴィヴリオ大佐の独断専行(専横ではないので許されているのでしょう)のせいであり、隊が存続しているのもまた彼女の独断専行のおかげだと言っていいでしょう。
 第13実験部隊が請け負うプロジェクトはヤシマの命運を担うものであり、それと運命を共にするあらゆるところから人員や資材が流れ込んでいます。PC達は全て、第13実験部隊内での階級を持っていますが、同時に別の組織にも属している……という事もあるでしょう。
 

PC達の部隊

 統一帝国空軍瑞穂基地機動連隊の第二中隊、がその所属する部隊になります。
 瑞穂基地機動連隊というのは、本来実戦を目的としない実験部隊が機動兵器を運用するために持っている名目上の組織で、連隊というのも指揮権を持つヴィヴリオ大佐の階級に起因する物で、実際の規模からすれば名前だけの物です(そもそも連隊というのは陸軍における区分であるようです)。
 この機動連隊は実験用の部隊とは別に、二個のシュネルギア運用中隊を持っています。
 この中隊は基本的に、一個の指揮小隊、一個のシュネルギア小隊、二個の飛行小隊(4機編隊の事を指して用いられる、独自の用語です)から編制されています。
 特に優劣があるわけではありませんが、これらの部隊を編制するにあたりまず第一中隊に優先的に人員を回して稼働させ、その後に第二中隊を編成したという経過があるため、第二中隊を指して「寄せ集め」と揶揄する声は内外にあります。
 
 シュネルギア中隊における指揮小隊は、指揮官用大型輸送機ホルテンXXBの運用を行います。実際の部隊指揮はそれに同乗した指揮要員が行い、CICが地上に置かれた時はXXBから指揮が行われる事はないのですが、形式上「指揮小隊」と呼ばれています。
 同中隊におけるシュネルギア小隊は基本的に、シュネルギア3機で運用されます。第一中隊シュネルギア小隊(通称第一小隊)はバックアップが確立していていますが、第二中隊においてはバックアップ体制や練度の関係で常に欠員が出ているような状況です。
 付属の二個飛行小隊は基本的にシュネルギアと緊密に連携した護衛が任務で、可能であれば制空と要撃も請け負います。増員が必要なら瑞穂基地の第9飛行隊のいずれかの部隊から応援を頼む形になります。使用機体はBvP504に転換されつつありますが、偵察や長距離の直衛などは速力に優れたファルケが未だに使用されています。
 

PC達の階級

 ゲームですから当然多少の変化はあるでしょうが、基本的にシュネルギア中隊における各部署とその指揮官の階級は下記の通りです。最後の括弧は典型となる人物と考えて下さい。
・中隊長/少佐(志藤直秋)
・管制班長/大尉(新城量子)
 ※中隊長直下にいて、いざと言う時指揮を引き継ぐのは中隊副長でしょうが、それが空席のシュネルギア中隊においては管制班長が副長を兼ねます。
・操舵班長/大尉
・攻撃班長/大尉(陽美雨)
・シュネルギア小隊長/大尉(アクシア・リヒトヴィッツ)
・シュネルギア小隊副長/中尉(草薙伊音)
 ※基本的に隊長機以外のナビゲータが副長を務めます。隊長機のナビゲータは、大抵の場合隊長が指揮を執れなくなる状況で同様に指揮を執れない可能性が高いからです。
・航空小隊長/大尉(エレン・ウェルチ)
 ※ルールブックを読むと、中尉が飛行中隊を指揮するのですが、ここはまぁ…大目に見て下さい。
 

ちょっとした事

各隊のコールサイン

 指揮小隊→ケーニヒ König (キング King)
 シュネルギア小隊→アス As (エース Ace)
 第一飛行小隊→ダーメ Dame (クイーン Queen)
 第二飛行小隊→ブーベ Bube (ジャック Jack)
 
 こんな風にトランプの絵札で呼び、さらに番号をつける。
 一番機→アイン
 二番機→ツヴァイ
 三番機→ドライ
 四番機→フィア
 五番機→フンフ
 例:シュネルギア小隊三番機→アス・ドライ(A1)
   「A1から各機。突貫する、援護しろ!」「B3からB1。お別れです、隊長! ご武運を……!(爆散)」

  • 最終更新:2009-10-17 03:25:17

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